砂糖年度(2)

(2026.03.30)
今回、農水省のこの発表[1]を取り上げたのは砂糖について論じることよりも、「砂糖年度」という言葉に引っかかったからです。
筆者が勉強不足のために知らなかったにすぎませんが、気になったのでこの種の”~年度”という言葉がどのくらいあるのか調べてみました。

●なじみのある年度
わが国でもっとも一般的なのは「会計年度」と「学校年度」で、4月から翌年3月の周期です。日本人にとって桜の季節がなぜか人生の節目の思い出に出てくるのは、この学校や会計の年度のせいだろうと思います。
しかし同じ「会計年度(fiscal year)」と言っても日本と米国とでは期間が異なります。上に書いたように日本は4月から翌年3月まで、米国では10月から翌年9月までとなります。
●物資年度
それ以外は農林業に特有のものが多いといえます。
このような特殊な年度を「物資年度」とよびます。
収穫あるいは生産が集中する時期に収量や収入額が確定するので、そこを一年間の節目にするのが便利だからです。
「いも年度」、「肥料年度」というものがあるということを初めて知りました。
例 「肥料年度」とは、
肥料の生産,流通,消費の実態に即して区分された年度。 1964年施行された肥料価格安定等臨時措置法で毎年7月1日から翌年6月 30日までとすることが決められた。これは日本では,古くから肥料取扱業者の間で,この時期に売買契約を区切る慣行があったからで,春肥と秋肥の中間にあり,農家が肥料の使用量を予測したり,肥料の生産や需給を取扱業者が検討するのに便利であることによる。
[引用] ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「肥料年度」
●物資年度の今後
もちろん統計の整合性の上では、物資年度の開始月~終了月は不変であることが望ましいでしょうし、大半の物資は変更する必要もないでしょう。
ただし農林業が地球規模での気候変動に見舞われて、年度の前提である収穫時期にずれが生じたりしないだろうかと素人は心配しています。
「年々歳々花相似たり」[3]という自然の不変を述べた詩文が、どうも通じなくなりつつあります。■
[1] 農林水産省「令和7砂糖年度の「砂糖及び異性化糖の需給見通し」について」(2026年3月25日) https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/chiiki/260325.html
[2] Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/年度
[3] 劉廷芝『代悲白頭翁』
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